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ちょうど一年前、96年の夏に創刊したあるばは、この号で1周年を迎えることとなりました。
今号は記念の特別号として、現スペイン大使の坂本重太郎氏を特別ゲストとしてお招きしました。
日本とスペインの文化交流というテーマを持ったインタビューでしたが、
留学時代の想い出からスペイン語上達のコツなど、幅広い話題について気さくに語って頂き、2時間にも及ぶ長いインタビューとなってしまいました。お忙しい中、私どものためにわざわざ時間を割いて頂いた坂本氏にはここで深く御礼申し上げます。
国同士のつながりというものは、すなわち人間同士のつながりであるということ。そして互いに違う価値観やそれを生み出した文化に興味を持ち、理解するということが、いわゆる“国際交流”であるということ。あまりにもイメージだけが先行し、意味の曖昧なこの“国際交流”という言葉の本当の意味は、実はとてもシンプルなものではないのだろうかー。坂本氏との対談では、そんなことを改めて考えさせられました。 しかし、違った価値観や文化を素直に受け入れるということは、なかなか難しいことです。そればかりか、現在様々な分野で起こっている価値観のめまぐるしい変化を前に、自分自身の価値観、また理念さえ見極めることが難しいのが現状かもしれません。そんな中で、溢れる情報に流されることなく、物事を素直に受け止めることのできる“柔らかい心”ー私たちがずっと忘れかけていたーというものが、今の時代が私たちに求めていることではないのだろうかと感じます。 「物事をポジティブに考え、なるべく人の良い面を見るようにして、人生を楽しく暮らそうーそれが45年の外交官生活で学んだことです。」ーそんな想いで聞いた坂本氏の対談最後の言葉は、シンプルながら印象に残る言葉でした。 後藤美智子
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