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新聞・雑誌・テレビなどのメディアは格好の語学教材となります。近年スペインでも数多くのバリエーションに富んだ雑誌が創刊され、街のキオスクの店頭はこれらの雑誌で溢れかえっています。ここではそれらの雑誌の中のいくつかを紹介しながら(かなり個人的な趣味が入っていますが)今月スペインで話題になっているニュースを紹介してみましょう。 PRONTO-芸能雑誌として国内一番の発行部数を誇る週刊誌。スペイン版女性自身といったところか。数多いこの手の雑誌の中でも老舗の中に入る。お決まりの皇室、社交界関係から俳優、歌手のゴシップいっぱいの芸能記事の他にも、料理レシピ(写真がかわいい)、健康、法律相談、美容関係などの記事を満載。最近スペインで流行しているハーブなどを利用した“おばあちゃんの知恵袋”的な家庭健康療法の記事も。とりあえず何回か続けて買ってみると、大体その週にあった社会面ニュース、芸能情報が載っているので、テレビを見るのがおもしろくなるし、なんといってもおばちゃんなんかと話があうようになる。内容が内容だけにスペイン語初心者にも分かりやすい。毎週金曜発行150ペセタ。 INTERVIU-ポルノ系の表紙には驚かされるが、政界、経済界系の記事は読み応えあり。フランコ死後間もなく創刊、常に自由な取材体制を誇ってきた。エロ(数多くの大物女優、歌手がこの雑誌で脱いだ)、グロ(かなりハードな写真が多い)たっぷり、大規模出版社セタ・グループの看板週刊誌。毎週月曜発行375ペセタ。 ★ LA VIAGRA - どこで、どうやって買えるか、解禁にむけての完全マニュアル この魔法の男性インポテンツ治療薬を求め、ジブラルダル、アンドラ、モロッコなどの国境へ数多くのスペイン人が押し寄せている。ちなみにアンドラの薬局では1本がアメリカの2倍の値段、75.000ペセタで売られている。 ★Los nin~os de la sombra - アルゼンチンの軍政権下、反政府派として逮捕、処刑された人々に生まれた子供約500人が軍によって誘拐、殺害または軍関係者の養子として育てられた。生き延びた彼等は現在15〜20才になっているが、その中に数多くのスペイン人が含まれている事実へのリポート。 ★Y esto para que sirve? - バルセロナで開催された発明品展のレポート。エコロジー灰皿から小鳥用爪切り、1人乗り潜水艦まで勢ぞろい。 ★Empen~arse para sobrevivir - 昨年1年間スペインで質入れされた物品は金額にして220億ペセタ相当に当たる。大手銀行カイシャではオンラインシステムによる競売を行っている。スペインにはいわゆる合法的な商売としての質屋はなく、Los montes de Piedad という貧困者救済のために創立された伝統的な教会系施設がある。ここが銀行と組んで質草の取り扱いを行っている。 HABLAN- ここ数年数多く創刊されたマルチビジュアルタイプの雑誌(フランスなど外資系の出版社のものが多い)のうちの一つがこれ。やたらスキャンダル記事を並べ立てたものが多いなか、この雑誌は読者の好奇心の方向をよく掴んでいて、テーマの選び方、切り方もうまい。読みやすい紙面つくりも好感が持てる。月刊375ペセタ。 ★No todos pagan menos - PPは身体障害者の子供を持つ親に支払われていた補助金56.000ペセタを廃止し、社会保障が補助金として月額6.000ペセタを支払い、これを税金申告免除扱いとなるようにした。結局この制度改革により、年収1千百万ペセタ以上の人は16.000ペセタ、120万以下の人は56.000ペセタの税金を余分に払わなければならなくなってしまったことになる。 ★Toros a gusto del matador - 近年話題になっている闘牛の質の低下に関するレポート。闘争心のないもの、障害のあるものが闘牛場に“出回る”ようになり、フェリアの評判は落ちるばかり。実は闘牛士側自らがその種の牛を選んでいるという噂。 ★Legales y Peligurosas - 最近よく出回っている合法ドラッグに関するレポート。植物性のジェル、錠剤、また日本の滋養強壮ドリンク剤も含まれている。オロナミンCのようなドリンクがスペインでも売られるようになり、かなり話題を呼んでいる。 EL JUEVES- 昔通っていた語学学校で出会ったある先生は、その雑談がおもしろくて人気者だった。言葉以外のたくさんのことを教えてくれたし、今思うと“これぞスペインの粋”といったものを捨てていない人だった。ドゥカドス(黒タバコ)の箱を手放さず、安コニャックを愛し、闘牛のことを話させると止まらない。その彼が“これが僕の vicio (悪癖)なんだよねー毎週買わずにはいられないの。”といってたのがこの雑誌“エル・フエベス”。政治経済界、芸能界など、社会でその週話題になっている出来事をブラックユーモア・コミックでパワフルに笑い飛ばすコミック雑誌。その週に新聞の社会面に出たしょうもない記事の切り抜きシリーズ、とか読者からのお手紙へのお返事コーナーなども充実している。パロディいっぱい、皮肉のたっぷり効いたこれぞスペインジョーク、といったものを知りたい人にはバイブルといえるだろう。ある程度の政治、社会事情に関する知識がないとわからないが、それだけに“この雑誌で笑えるようになりたい!”と向学心を燃やしてくれる雑誌でもある。毎週木曜日発売375ペセタ |