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編 集記 Nueva generacion 先月号でお気づきの方もいらっしゃると思いますが、 「あるば」の新事務所がサラマンカ市の中心に開設しました。 思えば創刊号が出たのは96年夏、ザラ紙・6ページ程の 今から考えると情けないほどの小さな雑誌で、 作っている本人が3号も続けば良いほうだーなどと 考えていたのを思い出します。それから早くも1年が経とうとする中、 みんなが気軽に立ち寄れて、スペインの、 そして日本の情報を得ることができる言わば「情報ステーション」 のようなものがあったらーということでこの事務所開設に至ったわけです。 とはいえ、まだまだ出来たばっかりのこの事務所はまだ空箱の様なものです。 「こんなことが知りたい」「こういう情報を手に入れたい」といった好奇心で、 皆さんに気軽に立ち寄って頂き、 そのニーズに答える情報でこの箱をいっぱいにしたいと思っています。 とかく海外では群れたがる日本人ーということがよく言われますが、 語学留学という同じ目的の者同士の間での「口コミに惑わされない」 きちんとした正確な情報提供、 または交換の場ががあってもいいのではないでしょうか。 また一方で、日本に関する「先入観に囚われない」 正確な情報発信の場所も求められていると思います。 以上の2つを兼ねそえた場所としてスタートしたあるばの新事務所、 皆さんにおおいに利用していただくのを楽しみにしています。 後藤美智子 |
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ス ペインのニュース Se casa la infanta Cristina 「ホアン・カルロススペイン国王の次女、 クリスティーナ王女がプロハンドボール選手と恋愛中」 というテレビ局アンテナ3のスクープはセンセーショナルなものだったが、 その約1ヵ月後の4月30日、国王夫妻により両者の婚約が発表、 5月3日にはサルスエラ宮殿にて公式にご婚約の儀が行われた。 結婚式は今秋バルセロナにて行われる予定。 今年31才になるクリスティーナ王女は マドリッドコンプルテンセ大学にて政治学を学んだあと、 バルセロナのある銀行の財団内にある文化事務局に勤めている ワーキングウーマン。一方お相手はバスク地方スマラガ出身、 現在FCバルセロナというチームでプロハンドボール選手として 活躍中のイニャキ・ウルダンガリン氏29才。 10才から始めたハンドボールの才能は15才で すでに現在籍クラブの目に止まり、18才よりクラブ参加。 ヨーロッパカップなど数々のリーグで優秀な成績をおさめ、 オリンピックにも2回出場した経験を持つ。 2人の出会いはスペインチームが銅メダルを獲得した アトランタオリンピックでの受賞祝賀パーティ以来との噂である。 はにかみやでおとなしい印象のクリスティーナ王女と、 とにかく人が良いと仲間が太鼓判を押すイニャキ (実はフェリペ王子にそっくりとの評判)。 3日の儀式の後、100人近く集まった報道陣の前に 王女はシンプルなパンツスーツ、イニャキ氏も オーソドックスなスーツで並んで登場。 わずかに小指同士を絡め合い、「2人ともスポーツ好き、 音楽の趣味が一緒、そして家族とのつながりに共通のものを感じる。」 ことが恋愛、婚約に至るまで決め手となったと はにかみながら語る様子に2人らしさが感じられる記者会見となった。 その後両親の国王夫妻を始め、フェリペ王子、 95年に結婚したエレナ王女夫妻ら33人の皇族関係者らが集合。 近頃世間ではしきりとそのご結婚を望む声があるフェリペ王子にも 記者団の注目が向き、「後は王子が残られるばかりとなりましたが」 とのある記者の問いかけに国王は「他にもういないからね。」 とジョーク混じりの答え。一方王子も「え?何かおっしゃいました? 今日はちょっと耳が遠いもんで。」とうまく切り返すなど、 会見は始終なごやかな雰囲気の中で進められた。 Se lanzo el primer minisateite espanol 名称ミニサット1号、全重量200キロ、 デザインから制作まで歴史上初めてのオールスペイン製の人工衛星が先月、 グランカナリアのガンダ基地よりアメリカのロケット「ペガサス」 と共に打ち上げられた。無事軌道に乗り、 今後2年間の予定で宇宙を飛ぶことになる。 話題は24人分の遺灰を詰めたコンテナが設置されていることで、 この遺灰リストの中にはあの「スタートレック」の作者 グレーン・ロデンベリーも含まれている。 しかしなんといっても「雑な仕事 (chapuza) をやらかす国、スペイン」 の汚名を晴らしたと国民はこのニュースを大歓迎の様子。 |
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イ ンタビュー Japon debe dejar de ser algo exotico 社交的で陽気、人生は趣味を優先させたいからのんびりいくタイプ。 ナイトライフは(昼よりよっぽど)充実、友人同士の人間関係は大切にする。 行儀は良いが、一方で順応主義、無感動、無関心の傾向あり。 音楽大好き、家族も大好き、でも政治にはまったく関心ナシ。 就職難問題についてはかなりプレッシャーを感じている。」 ーこれが18才から23才までの若いスペイン人男女らーフランチョ、 フエリサ、ヌンチ、ナチョーが語る自分たちの姿。 もちろんそれぞれの個性があるからその意見もまちまちだが。 フランシスコ・バロンー仲間同士ではフランチョで通っている ー21才、6人兄弟の末っ子でカディス生まれ。 サラマンカ・ポンティフィシア大学でジャーナリズムを学びながら、 奨学金のおかげで学部の図書館で働いている。 専攻科目は特別な理由があって選んだ訳ではないという。 「たくさんの人との出会いを持てるし、普通めったに近寄れないような人物、 場所にもアクセスすることができる。 自分の性格に合って、探してみた中でも一番活動的な分野」というのが理由。 一方、サラマンカ大学でイギリス文献学を学ぶナチョの場合はちょっと違う。 「言葉を学ぶということはとても重要な学門分野だと思う。 その国の文化について深く知ることができるし、 他の国の言語に触れることができる。 すごく興味があるし、自分にあってるんだ。」 フランチョと同じく21才でバダホス出身、下に弟がいるナチョ。 この2人が大好きなのが音楽を聞くこと、スポーツ、 (自分ではあんまりやんないけど)、 映画を見ること、旅行、読書、文章を書くこと、 そしてなんといっても仲間同士で飲みにいってワイワイ騒ぐこと ー時々ハメを外し過ぎるけどとなる。 フエリサ・ガルシアとアスンシオン・G・アルバラスーヌンチーは それぞれ22才と21才の女子大生で、 同じ化学学部のクラスメートで友達同士。 2人とも将来この学部で勉強しようとは思ってもみなかったと言う。 第一志望の学部に入学できなかったということで、 しぶしぶ承知で現在の学部にいるが、まだ学部変更を考えている。 「最初に希望した学部に入るには奇蹟を待つしかないかもね。 でも希望は最後まで捨てないつもり。」 彼女たちの生活圏は大学と図書館、そしてちょっと休憩のためのカフェ。 ヌンチは現在両親と同居、フェリサは他の3人の仲間と共同生活をしている。 本当は理学療法と看護学の方が興味があるのだというが、 現在の学部でも勉強熱心だ。「少なくとも学士号を取らないと。 学位なしじゃ将来設計はすごく難しいから。」 就職難のプレッシャー 彼ら4人を含め、現在の若い世代のスペイン人がプレッシャーを 感じているテーマの1つに、 自身らの将来設計を不可能にしている深刻な就職難である。 仕事をめぐって学部内でも激しい競争があること、 経験不足を理由に若い世代の人間に仕事のチャンスがまわってこない、 そして幸運にも何か仕事に恵まれたとしても低賃金の給料、 おまけに自分の専門の分野とはまったく関係のないものだとボヤく。 「自分の学んできたことを実際社会で生かせることができないで、 親に頼らず、自分の独立した人生設計をするなんてできないよ。」 学位、資格を手にそれを生かすことができず、 ただ無駄に時間が過ぎていくのを眺めることしかできない 大勢の若者をどうするのか、 スペイン社会は動き始めてもいいはずだと皆口を揃えて言う。 「これだけ若い人間が、こんなに勉強するチャンスを 持ったことは今までなかったんだ。 でも卒業後、単に生計をたてるための仕事のチャンスが無いということで、 知っていることを実践できない状況にある。コネがあるなしの問題じゃない、 どこの企業も経験を求めてくる。でも経験なんてあるわけない、 だってどこでも入社を拒まれるんだから。これは絶望感に溢れた悪夢だ。」 この将来に対する失望感が、彼等を“自分たちを考慮に入れていない” 社会に対し、順応主義、無関心にしているのかもしれない。 例えば前出の4人も、政府要人や公約に対する不信感から、 政治に関して無関心だという。 「僕たち、あるいはスペイン国民のためではない、 自分たちの利益を守るのに忙しい彼等には背を向けているんだ。」 そんな理由から、最近の選挙では4人とも投票していない。 「選挙運動で飛び交う公約は言葉だけで、 いざ肝心な時になって実行されない。 もう自分の人生のことは自分で解決するしかないと思う。」 しかし一方で国は他のヨーロッパ諸国に取り残されないよう、 全力を尽くすべきだと言う。これに関してフェリサの意見は説得力がある。 「スペインは長い間他の諸国の援助なしに成長してきた歴史があるけど、 もう国際的現実には背を向けていられない。 ヨーロッパ共同体の影響力のもと、 スペイン1国だけでは何の力も持っていないのだから。」 団結するということ 4人が今スペインの若者が大きな不安と関心を抱いているもの として挙げるのが、国内、また第3世界の諸国に存在する、 自分たちより人生のチャンスの少ない人々の状況だ。 「貧困問題、人権擁護、不正行為に対する反対運動など、 これほど様々な非政府民間団体が組織され、 活動していることは今までになかった。 これは今僕たちの世代の持つものの中で、 一番ポジティブなことの1つだと思う。」 ー大学の勉強に追われて多くの時間を割くことができないが、 それでも機会があるときは必ず参加するようにしているという。 「時々人の心を動かすのは難しいと感じるけれど、普通は時間とか、 お金とかどんなものでもいい、それぞれできるものを持ち寄ってくる。」 移り変わる宗教観 また一方で、ナチョとフランチョ、向上心いっぱいの2人は、 自分たちがカトリック教となんら関わりがないという。 ナチョは無宗教者であること、そしてフランチョは(子供の頃) 洗礼を受けたものの、ミサにも行かない名ばかりの カトリック教徒であることが理由。 「以前そうであったように、単なる伝統として 1つの宗教を疑問もなしに受け入れることなんてできない。 中味の無い世間体をつくろうより、 本当の意味での人間としての尊厳、価値、互いの団結とは なにかを認識することのほうが大切だと思う。」とナチョは語る。 しかし反対にヌンチとフェリサの2人は近年、 彼女たち自身のようにカトリック教にあらためて 関心をもつ若者が増えてきているという。 「単なる家族の伝統として(カトリック) を受け止めている人が多いのは確かだけど、他人の手助けをしたり、 自分自身を良い方向に生かすために、 宗教を1つのポジティブな方法として まじめに考えている人も多いと思うわ。」 この2人は メno practicanteモ (洗礼を受けながら、 ミサに行くなどのカトリックの教えを実行しない信者) の形容はまったく意味がないと言い切る。 なぜなら実践なしには、そのものに成りえることはできないから。 「例えば勉強をしないで自分が学生だと言うようなもの。 宗教は精神的なものだけど、それを表現しないのならば、 結局自分自身を騙していることになると思う。」 家族が大好き 最後に4人のスペインの若者に共通することー 一般的なことだと彼等は言うがー 自分たちの家族を本当に大切なものと考えていることだろう。 そこに本当の愛情があり、そして困った時にも支えてくれる場所、 それが家族。「いつも自分の味方でいてくれて、見返りさえ期待しない。 困ったときは元気づけてくれ、うまく行っているときは一緒に喜んでくれる。 いってみれば避難所みたいな所かな。そんな家族が大好きなんだ。」 ナチョにとっては自分の将来持つであろう家族が、 違った形であって欲しいというが、 それは「自分が家族にとってもっと価値あるものでありたいと思うから。 いつか自分が家族を持った日には、できるだけ自分の子供達のそばにいてやり、 できる限り彼等の必要に答えてやりたい。」 仕事、学業、家族、友達、団結、 そして何といっても自分の将来設計のための闘い ーこれらがインタビューした4人の若いスペイン人学生が 今考えていることの様々な局面。 そしてそれらの中にはスペイン人の大多数の持つ夢や幻想が映し出されている。 来月号ではスペイン・日本それぞれの国の30代の人々に アンケート・インタビューします。 |
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元 祖ローマ村、メリダの夕暮れ MERIDA(EXTREMADURA) 旅行でマニアックにいろいろな所に尋ね飽きた頃になると ースペインで言えば毎回お決まりの教会、マヨール広場、 なんてのにちょっと満腹といった感じの頃ー 何かパッと目に飛び込んできて分かりやすいものがある所に 行きたくなったりする。いわゆる「観光の目玉」というやつだ。 セゴビアのアルカサル、グラナダのアルハンブラ宮殿、 コルドバのメスキータなどが良い例だが、すでに制覇済み。 どこもこの間呼び寄せ便で来た両親が喜んでいた所で、 シヤッターを押す頻度高し、の人気巨大観光地になっている。 しかしこの広いスペインを探してみると、 まだまだ日本ではマイナーだけれども…というところがいくらでも見つかる。 そこで今回はメリダ。以前特集で取り上げたエクストラマドゥーラ地方の 1都市で、最近少しずつ日本でも知名度が上がってきており、 “地味なメジャー”の位置を確保している観光地である。 位置的にちょっと面倒くさい所にあるが、 呼び物はなんといってもローマ劇場と闘技場。 これを見にいくだけでも価値あり、 ということであるばお勧めのスポットである。 テレビの音がうるさいばかりの人気の無いバル、 日の照りつける石畳の道をゆっくりと横切る野良猫 ー何の変哲もない田舎町に着てしまった… という最初の印象を打ち破るのが先程の2つの劇場のある場所の入場口だ。 スペイン各地のナンバーの車が揃った駐車場、 ツアーの団体客らしいおばちゃん達がぞくぞくと観光バスから降りてくる。 入場料を払って散歩道を下って歩いて行くと、 すぐ右手にローマ劇場、左手に闘技場が見えて来る。 まずは紀元前24年に建てられたという半円型、 5000人は収容可能のローマ劇場だ。 狭い入り口を上ると突然目の前に広がる観客席、 そして大理石の円柱に囲まれた2階建て(だったらしい) 建物を背景にした舞台は、どんなに観光ずれした人の目も驚かせる。 18世紀頃までは闘牛場としても利用されていた時代もあったが、 他の建物の建築のために座席部分を切り出して使われてしまい、 ほとんど廃虚となっていた長い時代があった。 (地元の老人の話によると、彼の若い頃はなんにもない丘の様な所で、 格好のデートスポットだったらしい。) しかしその後注意深く発掘、修復された現在では、 なんと夏の音楽祭等に実際使用できるまでになっている。 ここで開かれるコンサートを見ることができる人は幸運だ。 黄金色の石が夜の闇の中に美しくライトアップされ、 なんとも幻想的な雰囲気が味わえる。 そうでなくてもできれば夕方の人の少ない頃、 観客席に座って正面の舞台をじっくり眺めて見よう。 首や手の欠けた2体の彫像、円柱の大理石の淡いブルー、 コーラス隊が並んだであろう舞台奥などを見ているうちに、 やがて最初に見た時の驚きから遠ざり、イマジネーションで遊べる “自分の舞台”ができ上がってくる。 次に隣の闘技場。先程の劇場に比べてあんまりの荒れ果てように ちょっとびっくりする。紀元前1世紀に建てられ、 1万5千人収容を誇ったといわれているが、 ボコボコに崩れ果て、殆ど石の塊状態。 (くれぐれも足元には注意)奴隷や罪人を獣と戦わせる、 また水を溜めて船合戦をするなど、 貴族のためのアトラクション開催場だったらしいが、 パンフレット片手によく見てみると、動物を入れていたらしい場所 (餌を与える用の穴もある)、 何か装置を取り付けていたらしい闘技場中央の十字のくぼみなどがみつかる。 この2つのモニュメントでお腹いっぱいといった感じになるが、 ここメリダのローマ博物館は見逃せない。 とにかく地面を掘れば次々出てくるローマ時代の遺物を、 3階建て、30あまりの部屋に展示したという感じだ。 彫刻等の陳列にとどまらず、 当時の人の生活用品などが多く展示されているので、 親近感をもって見ることができる。 展示品に合わせてデザインされた天井の高い館内も美しい。 特筆は館内で販売されている銀製品。 メリダは銀細工で有名だが、スペイン国王への献上品、 カマロン・デ・ラ・イスラ(若くして亡くなった天才ギタリスト) の銀装飾のギターなども手がけた銀細工師の作品がここで販売されている。 最後に有名なローマ橋を見ながら一服。その昔、 ローマ帝国の属州ルシタニアの1都市として栄えたメリダ。 現在では小さな田舎街と成り果てたその姿と、 豊富な古代遺跡のギャップのおもしろさにあらためて感心する。 遠い過去の記憶に思いを馳せながら、 ゆったりとした気分で夏の夕方の散歩を楽ししんで、この旅を終わらせよう。 ◆ インフォメーション(市外局番927) Oficina de Turismo 315353 Renfe 318109 Autobuses 245950 ◆ レストラン Nicors 319610 V誕 de la plata 313800 El Antillano 313206 Rufino 312001 ◆ パラドール 313800 |
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T OP 10 A LA ESPANOLA DISCOS M躊 VENDIDOS EN ESPAБ EN MAYO 1. Ana Belen, Mirame 2. Backstreet Boys, Backstreet Boys 3. Spice Girls, Spice 4. Rosana, Lunas Rotas 5. Extremoduros, Los Todos a Tomar 6. Ella Baila Sola, Ella Baila Sola 7. Camela, Corazon Indomable 8. Depeche Mode, Ultra 9. Julio Iglesias, Tango 10. No Doust, Tresic Kingtom こんなに天気が良くて頭がぼんやりしている時は、 あんまりハード過ぎるロックも、 めいっぱい頭に響くフラメンコも聞きたくない、 もっとなめらかで喉越しの良い声を聞いていたい…ということで、 今回は新作CDの中から3人の女性ボーカルの作品を紹介しましょう。 前回紹介したペドロ・ゲラを気にいた方にお勧めが、 同じく軽い初夏用のビボサノバ系、インマ・セラーノの Cantos de sirena 。去年より数々のシンガーソングライターが ヒットを飛ばしているスペインですが、彼女もその流れのうちの一人。 デビュー以来2作目のこのアルバムでは歌声はあくまで自然体、 力の入ったメッセージソングもなく、ひたすら゛女ごころ″を歌っています。 次にセサリア・エボラの Cabo verde 。 ジャケットからなんとなくサルサを想像してしまいますが、 ポルトガル語と英語の歌詞を年期の入ったしっとり声で 歌った大人向けのアルバム。 土曜の午後に日差しの気持ちの良いテラスでお茶を飲みながら 聞くとぴったりです。 そしてアナ・ベレンの Mirame 。 ジャケットに彼女がヌードで出ているのも反響を呼んでいますが、 なんといってもケタマ、あのアントニオ・バンデラス (やっぱり歌はヘタだった。 思いっきり機械で調整されて造られた歌声がちょっと悲しい) らとの共演が呼び物のアルバムです。 その勝ち誇ったような笑顔がどうも気になるという人もいるようですが、 その耳触りがクセになる声、歌詞のセンスの良さ (もちろん今回もダンナのビクトル・マヌエルが参加)、 アルバム発表のタイミングの良さ (本人は作りたかったから作ったというけど) でスペインポップ界のトップの座を長年占めてきた彼女の最新作、 買う価値ありでお進めします。 他にヒットチャートでは分かりませんが、 最近60、70年代にヒットを飛ばしたグループ、 歌手が復活、アルバムを作成したり、 (大部分はジャケットを見てその変わり様を 笑うことしかできない完成度のもの)、 「懐かしのアルバム」といったシリーズが発売されたりと、 懐古ムードのあるスペイン音楽界。懐かしがっていないで もうちょっとがんばってもらわないと、 スパイス・ガールズみたいな子供向け音楽で充満してしまうと思うのですが。 |
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話 題 きっと悪い人じゃないだろうけど友達になれない」 「押しが強すぎて鼻につく」というのが、 最近スペインのお茶の間を賑わしている、 人気テレビ番組の女性司会者群に対する印象である。 ここではイザベル・ヘミオ、アナ・オブレゴン、 レティシア・サバテルの3人を挙げたい。 3人ともそれぞれ自身の出演を売り物にしている高視聴率番組を持ち、 ゴシップ雑誌に登場回数の多い人気者である。 まずはイザベル・ヘミオ。彼女の受け持つアンテナ3の超人気番組 sorpresa, sorpresa は、 憧れの有名人に会わせる、 生き別れになった家族に対面させるなどでスタジオの 一般視聴者をびっくりさせるという趣向の番組だが、 内容はお涙頂戴のかなり泥臭いものである。 視聴者の大半はもちろん主婦層が中心で、 このおばちゃんファンの力強い応援のもと、 今の所向かうところ敵なしのスターである。 しかしショートカットの髪を振り立てて、 “この番組は私がやってますっ!”とばかりに鼻息荒く動き回り、 つい一般参加者に命令口調で叫んでいるのを見ると、どうも画面が暑苦しい。 画面が暑苦しいといえばやっぱりアナ・オブレゴン。 TVEの土曜スペシャル番組系を長年受け持っているが、 最近やっている「 gracias por todos 」でギンギンのハイレグで 激しく踊っているのを見ると(1度踊りの最中パンストが下がる という事件があった)、はいはいわかりました…とでも言いたくなってしまう。 小柳ルミ子がかなり入っているが、 私生活でもイタリアの人気女優のダンナをねこババするなどの活躍ぶりで、 ルミ子より点数は高い。 最後にレティシア・サバテル。 2チャンネルで子供向け番組の司会を受け持っているが、 彼女が毎回謎の踊りと共に口パクで歌いながら登場、 そして メチMuuucha Marcha!モ と大ウソの笑顔で拳を 振り上げる段になると思わずチャンネルを変えてしまう。 これはいつか誰かが言ってあげないといけないと思うのだが、 まっ金髪に染めた髪に黒々のブッとい眉毛はぜったいにおかしい。 ついでに言ってしまうと、どうみても子供嫌いの彼女が子供番組を やっているのもおかしい。 こうみてみると、3人とも30〜40代。 そこそこの顔と体でうまく過ごしてきた20代 ーそれを過ぎたあせりに強烈なプライドがミックスされ、 この暑苦しさを醸し出しているようにも思える。 しかし彼女らの「私はグワパ」の思い込みはすごい。 スペイン伝統芸ピロポ(お世辞)の功罪か。 とにかくスペイン風ポジティブ・シンキングは止まるところしらずなのである。 |